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卒業生を対象にした研究論文を発表しました

2026年で23年目を迎えたよみたん自然学校。これまで多くの子どもたちが自然の中で学び、巣立っていきました。
では、その経験は子どもたちの成長にどのような影響を与えているのでしょうか。
今回、卒業生を対象に調査を行い、自然教育の中で育まれてきた力について見つめ直しました。
調査では、よみたん自然学校の「幼児の学校」および「小学部」を卒園・卒業した13歳から23歳の若者に協力してもらい、自分自身のことや将来に対する考えについてアンケートを実施しました。
その結果、卒業生たちは「自分らしさを感じている」「今の自分が好きである」「努力すれば将来の目標を実現できると思う」といった項目において、高い傾向が見られました。また、「うまくいくかわからないことにも挑戦してみようと思う」「自分の考えを人に伝えられる」といった姿勢も多く見られ、自分で考え、行動していこうとする力が育まれていることがうかがえます。
こうした力の背景には、日々の積み重ねがあります。よみたん自然学校では、子どもたちがその日の活動を自分で選び、仲間と話し合いながら実現していきます。思い通りにいかないことや、うまくいかないこともありますが、そうした経験も含めて、自分で考え、やってみることを大切にしています。また、大人は子どもの思いや行動を受け止め、安心して挑戦できる関係性を築いています。
自然の中で過ごす日々は、ただ楽しいだけではなく、自分と向き合い、他者と関わりながら生きていく力を育てる時間でもあります。今回の調査からは、そうした経験が、自己肯定感や前向きに挑戦する姿勢といった形で、卒業後にもつながっている様子が見えてきました。
一方で、よみたん自然学校から公立の学校へ進学する際には、環境の違いに戸惑う場面もあることが考えれます。だからこそ、子どもたちがそれぞれの場で自分らしく過ごしていくために、どのようなつながりや支えが必要かを考えていくことも、これからの大切なテーマです。
23年の歩みの中で育まれてきた一人ひとりの経験。その積み重ねが、子どもたちの今やこれからにつながっていることを、今回の調査は教えてくれました。これからも、自然の中での学びの価値を大切にしながら、子どもたちの育ちに寄り添っていきたいと考えています。
ーー以下、論文要約ーー
本研究は、幼児期から小学校期にかけて自然の中で主体的に学ぶ経験が、子どもの自己認識にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的とした。認定 NPO 法人よみたん自然学校の卒園児・卒業生を対象に質問紙調査を実施し、全国調査との比較を通して検討した結果、自己肯定感や自尊感情、将来への肯定的展望において高い傾向が示された。特に「自分で考え行動する主体的経験」「仲間との協働」「保育者の受容的関わり」の三要素が相互に作用し、前向きな自己認識とレジリエンス(回復力)を育んでいることが明らかとなった。自然体験を基盤とした学びは、自己理解と社会的関係性の発達を支えるとともに、生涯発達の基盤を形成する可能性が示唆された。今後は、質的調査や縦断的研究を通じてその内面的プロセスをさらに検討する必要がある。
キーワード:自然体験、主体的学び、自己認識、自尊感情、レジリエンス
(発表された論文はこちらから)
題名:自然体験を通じた主体的な学びが子どもの自己認識に与える影響ー「よみたん自然学校」の卒業生調査を通してー